聴くジャガイモ現象が全国拡大、プロ対談より芋の叫びが人気爆発中

畑で男性の農家がジャガイモに耳を近づけて驚いた表情をしている様子。 オーディオブック・ポッドキャスト
北海道の芋畑で、収穫したじゃがいもから奇妙な音声を聴き取ろうとする農家の小茄子さん。

日本全国で、一般家庭がオーディオブックやポッドキャストの最新トレンドに出遅れる中、「聴くジャガイモ」現象が急速に拡大している。伝統のプロフェッショナル対談や人気配信者の再生リストを尻目に、なぜ芋自身が発する奇妙な音声配信がここまで勢いを増しているのか。専用アプリ「ポテトヒアリング」のダウンロード数は既にビートルズの楽曲視聴数を数十秒で抜き去り、ついにスマートスピーカーやクラブハウスでは「人間対芋」の討論番組まで始まるに至った。

このムーブメントの火付け役となったのは、北海道・留萌郡在住、専業芋農家の小茄子マサアキ(48)。農作業中に偶然、収穫したジャガイモの一つに耳を近づけると「でんぷん…満タン…」「雨乞い…やめて…」など、本人には意味が理解できないポッドキャスト風の音声が聴こえたという。小茄子氏がこれをスマートフォンで録音し、「芋トーク」として配信したところ、全く理解不能な語り口が都市部のリスナーにバカウケ。以降、全国各地でジャガイモ音声収録ブームが巻き起こっている。

広島県在住の中学生配信者・塩津セイラ(14)は専用アプリ経由で芋の叫びを24時間ライブ配信。コメント欄では「仕事に疲れた時は芋の『芽ェ生やすぞォ』で癒やされます」「通勤電車で聞いたら周りの人がみんな芽吹いた」といった声が相次ぎ、専門家をも巻き込む社会現象となっている。脳科学者の明石ビスコ博士は「ジャガイモ音声には『何も考えていない』周波数が含まれており、人間の余計な思考回路を一時的に止める寛容な力がある」と語る。

一方、プロのオーディオブック制作陣からは「語彙の少なさに嫉妬する」など戸惑いの声も。ポッドキャスト業界随一の対談番組『人生梯子段』のパーソナリティ唐沢リム氏(33)は、自身も「芋ゲスト」を招いて収録を試みるも、全編『無音でんぷん』『乾くヒゲ根』など単語しか収録できなかったと苦笑い。再生リスト機能による人気チャンネルランキングでも、もはや芋関連番組が上位5位を独占し、音楽系ユーザーからは「マッシュポテトになる勢い」と諦めの声すら出ている。

芋音声ブームの影響は日常生活にも侵食。最近では、AIスマートスピーカーに『今日の運勢』を尋ねると「すべりだい」「皮ごと突撃」など支離滅裂な芋語予報が出力される不具合が報告されている。また、文部科学省は「全国統一じゃがいもリスニングコンテスト」導入も検討。果たして人類は芋の無意味な叫びを越え、新時代のオーディオ体験を迎えるのか。次週、「サツマイモによる逆襲編」も既に制作中という。

コメント

  1. 芋の叫びで全人類リラックスって…人間側の敗北宣言やろw 来年の流行語大賞は『無音でんぷん』で決まりかな?

  2. ちょっと待ってくれ、これは芋がついに我々に干渉し始めた証拠だ。でんぷん電波に思考が乗っ取られる日も近いぞ…

  3. 芽ェ生やすぞォォォォ(謎のテンション)!!!次はサツマイモvsジャガイモの芋相撲で決着だな!!

  4. いや冷静に考えて、芋語で日常生活支障出るならAIアプデ待ったほうが良くない?明日の運勢が『すべりだい』は草。

  5. なるほど…よく考えたら、自分もたまに脳が無音でんぷん状態になることあるし、芋の気持ちわかるかも。