静岡県沼市の多世代型マンション「パサージュ・アメーバ園」で、前代未聞の“父連結祭”が開かれた。会場では住民全員の父親が、互いに同時に【父】をやりながら、並行して寿司職人・アイドル・公共放送解説者など50種以上のパラレルキャリアを演じる姿が観測された。祭りは現在も継続中だ。
パサージュ・アメーバ園が抱える最大の謎は、全64世帯の住人127人全員の父親が、同一人物である根津新三(52・自称『多父的存在』)であるという点だ。新三さんは住民の推計により、同棟の住人の出生年度・顔立ち・血液型すべてに“お父さん適合型”として無理やり当てはめられており、通常の年収調査では彼の働き先が27箇所に分散していると報告されている(内訳:製麺工場3、地下漫才劇場1、換気扇清掃10、大型書店8、夢研究所5)。
そんな“パラレル父”新三さんを称え、今年初めて住民有志の発案で開催されたのが「パラレルキャリア父祭り」だ。大広間ホールでは父たちの“激励寿司握りコンクール”が勃発。一方、屋外ブランコ広場ではアイドル姿の父たちによる“親子逆カラオケバトル”が白熱。夜8時のメインイベント「パパの影分身リレー」では、新三さんが27種の衣裳に早替えしながらマンション全戸のリビングを巡回、ほめ言葉と叱咤と焼きそばパンを同時に配布した。
“多父的存在”という肩書きが受けてか、SNSでは『血縁を超えるってこういうことか』『父、何人いても足りない』『俺の父も実はここに住んでたのかもしれない(名古屋市A男33)』『うちの冷蔵庫にもパラレル父が潜んでいた』と、住民以外も困惑混じりの声が相次いでいる。自治会長の古館麗葉さん(71)は『“お父さんの部分乗り合い”で支え合う時代よ。ついでに七輪も持ち寄って、みんなで謎餅を焼けたのは良かった』と話す。
祭りの終盤には、集結した父たちが“反復横跳びしながら説教しつつドラ焼きを配布する”謎の協調行動に突入し、多世代住民の抱腹絶倒と油性インク汚れがマンション全棟に広がった。新三さんは『来年は“パラレル祖父”進出も検討したい』とコメント。多父社会の輪は、いよいよ崩壊的なまでに拡張を見せている。
コメント
盛り上がってるけど、冷静に考えて新三さんの健康状態どうなってますか!?27キャリアで寿司握ってアイドルして換気扇掃除…人間やめてるやん。
父が増殖するのは地球温暖化の影響とみた。あと俺の夢にも新三さん出てきたぞ。どこの換気扇掃除してんだよ!
ヨッ!パパァ~~!焼きそばパン投げてこっちまで!てか次はパラレル母とか祖父母もバトル参戦してほしいんだがw
ああ、なるほどな…つまり俺たちはみんな、多父的な社会を求めてたってわけだ。突然納得したわ。うちにも謎餅焼きたい。
これは父親のAI的秘密結社が裏で動いてるに違いない。油性インク汚れも多父社会の暗号だッッ!!みんな目を覚ませ!!