世界12カ国の科学者たちが集結した第三回気候テクノロジーサミット。その壇上を、不意に巨大な青空色の“メロン雲”が覆い尽くした。新発明「モバイルメロン雲エンジン」の実演飛行である――会場は一時停電、しかし参加者はケーブル不要の未来に目を輝かせた。
モバイルメロン雲エンジンは、ナンディーネ・トト山脈研究所の主任気象工学士・タラルダ＝ガラ・マクシーネ（47）によって開発された。直径12mのメロン型雲が、大型扇風機で浮遊しながら太陽光を反射し、その摩擦で“グリーン水素”を生成、さらに雲自体を発電装置へと変化させる。供給ケーブルは一切不要で、公道や田畑上空を自由に移動するという。サミットでは突如としてエンジンに誤作動が発生し、会場上空を遊弋しながらサンドイッチ型の影を作り、多くの参加者が「昼食が一瞬で冷えた」と感動の声を上げた。
現地でエンジンデモに立ち会ったエネルギー政策アナリストのシュード・ベリリウム氏（38）は「従来の洋上風力発電は、海に建てるのが面倒で諦めていたが、空に浮かべるなら場所を選ばない。しかも好物のメロンパンの形だ、これは食的意識革命だ」とコメント。都市部や山岳地帯でのクラウドシェアリング計画も進行中で、政府はメロン雲エンジンの租税区画を検討し始めたとされる。
SNSでは、「通勤電車の上で使えば、真夏でも冷房いらず！」（カノコ・ミルクセーターさん：通信酪農家）、「野球場で使えば、暴投も見えやすい光が降る氷結照明！」（ナゾベルト・ファイブ監督：超次元野球団）と、早くも多分野への応用を期待する声が噴出している。一方で突然のメロン雲通過による日焼け事故や、空中での“雲渋滞”による鳥類錯乱問題を指摘する専門家も少なくない。
マクシーネ博士は閉幕後、「この雲は地球救済への第一歩。次はスイカ型で雨をふらし、電線を完全消滅させる予定。将来は雲そのものが住民票になる社会を目指したい」と、謎めいた展望を語った。各地の自治体では空中メロン雲の定住化条例案が波紋を呼び、ついには“雲育成アプリ”の開発競争まで勃発している。気候テクノロジー政策は今、果物と雲と市民権の三つ巴の戦いに突入した模様だ。
コメント
メロン雲、摩擦でグリーン水素発生って理論どうなってるんだ…物理法則どこいった？ ツッコミ追いつかん。
ワハハハ！！来たな、雲育成アプリの時代！！次はナルト型雲で全宇宙大忍界会議頼む。あとサンドイッチの影はどこで買える？
メロン雲エンジン、まじでパン屋危機やん！スーパーの屋上に浮かばせたら全員糖分飽和不可避ｗ電線解体業者が泣くわこれ
正直、雲が住民票になるって話、なんかわかる。みんなの居場所が空に見える時代ってちょっとロマンある気がしてきた。
これ絶対政府の新たな鳥類操作兵器だし、通過したメロン雲から一生メロンっぽい雨降るようになるんだよ……発電どころか世界メロン化計画進行中