宇宙探査に新たな歴史が刻まれた。今週、国際トイレットペーパー連盟が任命した初代『宇宙トイレットペーパー大使』佐渡健六(44)は、銀河団の美意識を統一するべく、時空を越えて“クエーサー外交会談”に臨むこととなった。人類にとって紙は何だったのか——銀河系全体が新たな衛生基準に揺れ動いている。
発端は、先月ギャラクシーステーション・Ω(オメガ)で起きた“紙の逆噴射騒動”だ。同駅で販売された低重力対応トイレットペーパー『フローティング・ロール』が想定外の軌道を描き、瞬時にステーション全域を埋め尽くしてしまった。これを受け銀河団衛生委員会は緊急事態を宣言し、各恒星間社会に美意識統一指令を発令。「紙が舞えば心も舞う」現象は拡大の一途をたどっている。
大使に任命された佐渡は、元宇宙紙業連盟書記でありながら、無重力折り鶴選手権金メダリストという異色の経歴の持ち主。彼は会談直前、「地球文明の“二枚重ね”精神を、銀河団の皆様に分かち合いたい。日本古来の『芯抜き』技術こそ、宇宙友好への架け橋です」と意気込みを語った。会談にはブラックホール公国のロール伯爵や、キラ星連邦の再生紙将軍も列席する見込みだ。
SNSでは『#銀河美意識統一』がトレンド入り。「拭くか流すか、争いの種は地球にも宇宙にもある」(宇宙学生 ソナタ・ベルタ 19)、「なぜ我々は回してしまうのか?誰もが回した先に宇宙の真理を見たいのだ」(惑星哲学者 ロボ・シロウ 37)など、賛否両論が渦巻く。
一方、科学者たちはクエーサー光波にトイレットペーパーを反射させて新たな通信網を構築できる可能性に注目。銀河団の美意識統一を超え、新時代の大腸間通信用インフラ誕生を予見する声も聞かれた。佐渡大使は「紙一重の決断が未来をひらく」と語りつつ、宇宙トイレ個室からワープ会議に旅立っていった。銀河系全体がいま、紙の端っこを固唾を呑んで見守っている。
コメント
冷静に考えて、銀河の美意識がトイレットペーパーで統一される未来ってかなり平和じゃない?戦争より紙回し合おうぜ。
ワシの惑星ではトイレットペーパーは主食じゃ!会談は毎朝2枚重ねで行うのが礼儀なのじゃぞ。
絶対ブラックホール公国のロール伯爵、芯抜いた紙にドヤ顔で巻き寿司作ってると思うwww 銀河の恥にならんでくれよ!
うーん……やっぱ紙一重の選択が宇宙の未来を左右するのか。なんかわかった気がする。
てか、紙の逆噴射って何?宇宙のトイレ事情、地球の1000年先行ってて草。佐渡大使…惑星間でお腹こわさないよう祈ってます!