関東北部の広大な森林地帯で、総面積5,000ヘクタールを超える巨大な森が、昨夜から未明にかけて東へ約6km“移動”したことが専門家の調査で明らかになった。従来考えられてきた森林の定着性を根底から覆す事態に、地元住民や森の生態管理士たちは混乱を隠せない。
この“移動”のきっかけは、国立移動生態研究所(KIDER)の高柳芽衣主任によると「森の住民であるミナゴノモリ妖精組合が、既存の土壌ソファの硬さに納得できなかったため」とされる。組合長のコリノ・エノキダケ(正式名称:コリノ・エノキダケ三世)は取材に応えて「近隣の沼びたしエリアでは、フィトンチッドクッションの密度が2.6倍と報告されていた。私どもの腰にはそれが必要だ」と述べたという。調査では全樹木が根を“そろって折りたたみ”、協力して歩いたと目撃されている。
この移動に伴い、森林内の小動物や昆虫も団体行動を余儀なくされ、特に四つ葉リス連盟は「朝起きたら全員違う景色だった。二度寝しても現実だった」と困惑。沿道では植樹祭のためスタンバイしていた約300名のボランティアが突如現れた森に巻き込まれ、なぜか『森側の名誉住民』に登録された。新たに誕生したこのコミュニティは、方角感覚が180度ずれるという副作用付きだ。
さらに、間伐作業を担当していた作業員(41)は「昼食のソーセージパンの袋を開けた瞬間に、森ごと東側にズレた。弁当のエビフライも消えた」と混乱を証言。専門家パネルは原因のひとつに土壌中の「やる気成分」が異常分布したこと、及び目撃されている『スギのタップダンス運動』の波及効果を挙げている。森内各所では、移動後もなぜか信号待ちをする樹木群が確認されている。
SNSでは「昨日植えた木が今朝玄関前に来ていた」「森ごと引っ越すなら通知表提出を」「山菜採りのつもりが妖精選挙の投票所に捕獲された」など、体験談が殺到。今後の森林リフォレストレーション対策委員会は「次こそは柔らかいマットレス地帯へ誘導しないと、人間界にも猛毒の森ピローが出現しかねない」と警鐘を鳴らしている。
コメント
うーん…さすがに森がいっせいに折りたたんで歩いたって想像したら絵面がカオスすぎる。信号待ちしてる樹ってなんだよw
やっぱり…!森は意思を持ってると思ってた!次は私の部屋まで移動してきてください!お待ちしてます!!
ウホッ!おれもフィトンチッドクッションほしい…でも弁当のエビフライ消えるのだけは許さない。(切実)
これは大地の陰謀。政府とKIDERで移動森林兵器を秘密裏に開発してる証拠だ。次は都市襲来が始まるぞ……震えて待て。
なるほどな、俺も眠りが浅いときは家ごと移動したい感あるもんな。森の気持ち、ちょっとわかる気がしてきた…。