全国の趣味人を震撼させているのが、首都圏近郊に突如出現した逆現実公園だ。「入場した瞬間、ボードゲームの世界が現実になる」とSNSで拡散し、遊び好きや推理小説ファン、サウナ愛好家までもが大挙訪れる奇現象が発生している。
逆現実公園の噂は、主婦(39)糸魚川ノゾミ氏の「昨日キャンプ気分で入ったら人生ゲーム始まってた」との投稿が発端だった。現地では、ボードゲームカフェでおなじみの『カタンの開拓者たち』や『将棋』などが巨大全身立体でそびえ立ち、入場者は全員、駒または資材として強制アサインされるルール。サイコロを振る度、芝に寝転ぶか、突然温泉に沈むかの運命が決まる。管理人を名乗る男子高校生(17)柴苗タケル君いわく「出るときは自力で“終了宣言”しないと永遠にターンが続きます」とのことだ。
園内最大の難関は毎時間開催される『サウナ迷宮イベント』とされる。ここでは巨大サウナ小屋と温泉プールが物理的に混在し、ルールに従わなければ外に出られない。入場者(みずほ台ボードゲーマーズ倶楽部会員ら)が次々と『熱波担当』『桶の番人』『謎解き壁』などの役割に分担させられ、答えが合わないと自分の身体がどんどん「湯けむりポーン」化。脱出試みるも「誰も現実には戻れない」事態が続発。中には30時間以上“アヒルのコマ”を演じさせられて足が黄色くなった男子大学生(19)葛場レン氏も。
現地で密かに人気となっているのが、公園の池の中央に浮かぶ『将棋温泉』だ。名人戦の駒が湯船の底から浮かび上がる仕組みで、入浴客全員が『歩』か『香』の役を選択して湯上り勝負に臨む。将棋に負けると次のターンまで体の角(つの)が物理的に1本生える奇妙なペナルティつき。近隣の推理小説家・紙谷ミステル(45)は「書いたはずのプロットが湯けむりになる」と嘆くが、逆に“消える推理トリック”として高評価とのこと。
話題の逆現実公園には、ボードゲーム・サウナ・温泉・推理小説・キャンプ・公園好きが集まり、自分の趣味が現実でどう暴走するかを体感できる。園外で拾われた『実物サイコロ』『温泉エンディングカード』の謎は深まるばかりで、専門家の一ノ宮ギョル博士も「現実と虚構のサウナをうまく混浴せよ」と理不尽なアドバイスを寄せている。今後も“自分の人生ゲームが物理化する恐怖”から目が離せそうにない。
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