日本全国で、ソファやラグ、観葉植物といったインテリアたちが突如自主的に集まり始めるという前代未聞の「静寂パレード」が、一般家庭のリビング空間で相次いで発生している。おうち時間が拡大する中、家具側からの“意見表明”ともされるこの異様な現象に、専門家や当局も頭を悩ませている。
一連の事件は、アキシマ市の主婦・難波ミズエさん(41)のSNS投稿から発覚した。難波さんによると、早朝ワークスペースでメールチェックをしていたところ、リビングから「ギギッ…」という控えめな音が連続発生。「見に行けば、ヴィンテージの3人掛けソファが自力で玄関方向へ、クッション2つを引き連れ静かに移動していました。後には北欧雑貨の小物軍とラグが整列。みんな声も出さず、ただ静寂をまとって…」と語る。
同様の現象は、都内のマンションや地方の一軒家でも続々と報告。観葉植物が壁面収納ラックに自らよじ登る、間接照明が床を這いつくばるなど、インテリア全体による沈黙のパレードが各地で目撃された。調査員が現場に残された足跡(ラグによる)を分析した結果、「おそらく“自律型発散空間化”の兆候」との仮説も浮上しているが、詳細は未解明だ。
本現象を受け、全日本リビング協会の家具心理アナリスト・丸尻エリザベス氏は「インテリアたちはかつてない密接な関係性を求めているのでしょう。おうち時間の増加に伴う“座られへの圧”や“飾られストレス”の反動が、無言の連帯行動という形で表出した可能性があります」と分析。一方、和室が主流の家庭では、床の間が無言で畳の目を逆なでしたとする証言も報告され、異常は全国規模で拡大中だ。
ネット上では「うちのクッション、さっきから廊下を往復してる」「サボテンが玄関に避難しててワロタ」「リモート映え目的で盛りすぎた結果がこれか…」等、困惑と爆笑が交錯。警察庁リビング局では、被害届ならぬ「インテリア離席届」受付窓口の設置を検討中という噂もある。今後、ソファや収納がどこへ向かうのか──おうち時間の“主役交代時代”は、すでに私たちの背後まで迫っているかもしれない。
コメント
いやいや、家具って脱走可能だったんですね。つーか、静寂パレードって…夏フェスみたいな新ジャンルじゃん。警察庁のリビング局、俺も出勤したい。
うちの極厚絨毯も昨日階段降りてきてた。次は冷蔵庫が歩き出さないか心配。たすけて。
これは5Gの電波と新型観葉植物が繋がった結果に違いない。世界リビング再配置計画の序章が始まったぞ…!
なんか読んでるうちに、『座りすぎてゴメン』ってインテリアに謝りたくなってきた。不思議な納得感ある。パレード応援しとく。
ギギッ…ギギギ…今日の晩ご飯もソファが炊飯器のフリしてたらどうしよう。新たな帰宅恐怖症爆誕w