現在、大気圏上層部にて“大規模くつ下流”が発生し、世界各地の洗濯物から忽然と失踪していた片方のくつ下が空に漂流し始める前例のない事象が観測された。各国の気象衛星が記録した映像には、温室効果ガスの波に乗って高々と舞い上がるソックス群の姿が映されており、専門家と市民の間に衝撃と困惑が広がっている。
国立気象逆転研究所の所長・端本漂一郎博士（52）は「午前8時10分、突然大気圏内に未確認靴下雲が発生した。酸素分子のみならず、ウールや綿素材のくつ下までが気圧差によって上昇流に巻き込まれている。これは地球規模のくつ下潮流であり、まさに“洗濯物事件”の新時代だ」と語る。博士によると、ソックスはいわゆる“洗濯機ブラックホール問題”の影響を受けているのではなく、最新の観測によれば、気象衛星「かがやき13号」の二重酸素感知装置が“くつ下独特の残り香”も検知したという。地上の温室効果ガス量が増加した際、なぜか片方だけ消えたくつ下が反重力靴下流に沿って大気圏を目指し脱出している可能性が示唆された。
市民からは困惑と嘆きの声が相次ぐ。ソックス専門コレクターの模々木マリ子さん（38）は「昨日干したはずの水玉くつ下、今朝プラネタリウムで星座観測したら、天頂でひらひら舞っていた。あれは絶対私のだ」とコメント。SNS上でも「帰ってきて！つま先穴あきの君」「くつ下流、毎年の恒例行事にして！」など、現象に対するツッコミと空へのエールが交錯した。現状、“失われた靴下”は年間2億足に達すると関連団体は発表しているが、今後大気圏を超えた“宇宙ソックス衛星”化を危惧する声も出始めている。
一方、今回の現象は大気圏そのものの性質変化を示唆している可能性も否定できない。超高気圧環境で負圧ジェット気流が“靴下専用優先レーン”を作成したという仮説が浮上しているほか、国際空気輸送機構（IATO）は「気圧差に耐えうる片足靴下を新開発、回収ミッションを実施すべき」と発表。すでにロケット型洗濯機メーカー『スピンバード重工』は、“大気圏ソックスキャッチャー”試作1号の打ち上げを宣言したが、未回収分の踵部分から幻の酸素ガスを放出する懸念も指摘されている。
さて、なぜくつ下は片方だけで旅立つのか。筑波未来大学の水縞ヨナ（41）は「大気圏上層には未確認な“左足用空域”と“右足用空間”が点在し、飽きたくつ下が新天地を求めて自発的に滞空する」と推測。「次に雨が降れば、きっと地上にはレアなハイソックスが降り注ぐでしょう」と述べるなど、今後の“靴下気象”から目が離せない状況である。各国政府は、来月にも“くつ下漂流撲滅国際会議”の緊急開催を調整中だ。
コメント
なるほどね、これが例の『片方だけ靴下無限ループ現象』の原因だったのか…数十年越しの謎がいま大気圏に集約される時代、胸熱。
靴下流に乗って俺の青春もどっか飛んでっちゃったらどうしようw ていうか空から降ってきたハイソックスに当たったら願い事叶うやつ？？？
いや待て待て、気圧差で靴下だけ上昇する物理現象ってどんなやねん。しかも独特の残り香検知って何のセンサーだよw
これは政府の陰謀。洗濯機製造企業と大気圏利権が結託して、世界中の靴下を宇宙送りにしてるって母ちゃんが言ってた。信じるか信じないかは足元次第。
うん、ま、毎朝靴下片方なくなるのも納得だ。きっと俺の左足用は今ごろ成層圏の旅してる…。帰ってきたら土産話でも聞かせてほしい。