地上最強のパデルスマッシュは、もはや物理法則に屈しない。新設されたパデルアカデミー「レタス・インフィニティ」では、突如として“垂直化”した屋内パデルコートを舞台に未曽有の逆重力スマッシュ大会が開催され、観客もボールもラケットさえも次元の壁を超えた歓声を上げている。
この施設の目玉は、床と見せかけた実は床でない“錯視パネル”と、壁が90度の角度で突如せり上がる“ワープ式立体コート”にある。今回の大会では、社会インフルエンサーで知られるマユゲ・オトシドリ氏(28)を筆頭に、全員がパデルレッスン初体験にもかかわらず、グリップを逆手に持ち壁を駆け上がると宣言。第一ラウンド、実況席は「空間の主語が無くなった」と判断不能に陥ったが、出場者たちは気にせずスマッシュ一本勝負に明け暮れた。
ルールも混沌を極め、スマッシュ後に“壁面逆落しジャンプ”が義務化。審判のミンク・ヨシカワさん(46)は「スマッシュの音が水平に鳴るか、垂直に鳴るかが判定基準」と秘密主義を貫くが、ネット上では『壁から出禁を食らったボールが天井に行方不明』『ラケットがグリップより自己主張強い』など困惑の声が広がった。参加者のカカオ・ジェリー(パデル未経験者・36)は「壁に生えていたコート用コケを避けたら、スコアが六角形になった」と涙目で語る。
また、優勝賞品も型破りで、3Dプリンターで印刷された“自分自身のラケット型分身”が贈られた。表彰台前で胴上げされたインフルエンサーのオトシドリ氏は「屋内か屋外かより、今は次元外だ」と新たな境地を表明。パデルアカデミーの関係者は「今後は重力を完全可変式にするコート開発を目指し、地球のスポーツ界を混迷から真空へ押し上げたい」とも語っている。
専門家のイシゾラ・ミキ博士(錯覚物理学)はこの現象を指し「ゴーストグリップ現象発生時、人間はボールに巻き込まれるか、ボールに吸い込まれるかの2択しかない」と解説。SNSでは『パデルテニスが壁紙になった』『スマッシュの余韻で猫が空中静止』など、無限大のナンセンスが盛り上がりを見せている。現在、パデルアカデミーの入会希望者は累計で7人となったが、そのうち3人はラケットではなく縄跳びを持参して訪れたという。
コメント
パデルテニス界はどこまで物理法則を裏切るのか。スマッシュの音が垂直って審判も大変そうですね。次はどの次元に行くんだろう。
うおおお!天井にボール消えるとか俺もやってみたいっス!コート用コケってなにww来世は壁になってみんなのジャンプ受け止めたい!!
ねぇこれ、実はわたしが昨日夢で見た競技なんですけど?俺に権利料払ってよ!!てか、俺の分身はまだプリントアウトされてません。
なるほど、パデルは壁と床で哲学する新時代スポーツなのか……スコアが六角形でも、人類は前進する。納得。
レタス・インフィニティの裏コートで宇宙重力調整装置が稼働してる説、ワイ信じてるからな…!逆重力スマッシュは政府の実験場だぞ!