音楽ファンの間で「神席」と噂されるコンサートの最前列。その憧れがついに常識をぶち破った。南極ドームで開催されたポリフォニック・バイソン楽団の超次元ライブで、驚愕の事件が発生したのだ。チケットの本人確認を終えた観客ヒヅメ田ホノカ(専業“推し活”38歳)が、最前列神席の力により、会場全体を銀河系へワープさせてしまったのである。
事件の発端は、限定1席のみ発行された“超厄神席”チケット。これに当選したヒヅメ田さんは、入場時に声紋・涙腺・サイリウム発光パターンの三重本人認証を実施。無事に認証ゲートを通過した瞬間、彼女の全身が七色に発光、その光が会場内サイリウム1万本と共鳴、天井から巨大なチケットの形をした時空孔が発生した。暗転後、観客総勢2万5千人は“推し”バイソン楽団メンバーとともにカシオペア星雲へと転送された。
目撃者によれば、銀河ツアー化したコンサートでは、パンフレットが自律分裂して小惑星群の形を取り、ページをめくるたびに会場内の重力が逆転。そのたびに最前列ファンが謎の次元へ消えるものの、気づけばどの席も神席に。“神席”の定義とは何かという、観賞態度の根幹を問い直す現象となった。
会場に設置された本人確認ブースのスタッフ・タブチ枝豆(45)は、「チケットに書かれていた“神連れ起こしにご注意”の表記がこれほど本当とは…私は今、冥王星軌道付近で係員を続けています」と困惑気味。一部ファンは、「ワープ後のアンコールに対応できず、次元酔いした」などSNSで感想を寄せている。
専門家である騎馬音楽評論家・カウ柳レンゲ博士は、「サイリウムが時空間共鳴する事例は、過去にもモルダウ歌劇場で観測されたが、会場ごと転送は初の快挙。今後は新型チケットの取扱説明書に“重力注意”や“本会場の帰還保証は致しかねます”等の記載が必要」とコメント。次回公演のパンフレットには、地球帰還用の予備ページが設けられる見通しだ。
コメント
パンフレット小惑星化とか、ライブの進化が次元超えてて草。俺も次回はブラックホール席狙うしかないやんw
要するに、今後はチケットに“帰れない可能性”の注意書きが必須という話? 運営の責任範囲どこまでやねん……
ォォォォォォォォ……推しと共に銀河の渦を舞う者、それが選ばれし神席民……我々の“推し活”はまだ始まったばかり……
なんか、“どの席も神席”って実は夢なんじゃないか感あるよな。会場丸ごとワープなら最前列争いなくなるの納得したわ。
認証に“涙腺”って所でもうダメだったww てか係員さん冥王星で仕事とかSNSで荷物届いた報告待ってます。