かつてない奇天烈な現象が、世界中のK-POPファンコミュニティで目撃されている。デビュー間もない多国籍ボーイズグループ“QK-MACARON(クカマカロン)”が、実際に存在しないセルカ(自撮り写真)を脳内で共有する斬新なプロモーション手法を展開し、SNS上で空前の“妄想画像合戦”が繰り広げられているのだ。
QK-MACARONは、アイスランド出身のリーダー・スノーレン・ヨリス、マダガスカル育ちのビートボクサー・アーフィ・マバン、なぜか生まれた瞬間からアラビア語を話すカナダ人・シャーモンド・フルリといった、地理的にも遺伝子的にも一切筋の通らない9人で構成されている。彼らはデビュー前から「現実のカメラを持たない」という徹底したノーカメラ主義を掲げ、唯一の公式セルカは全員で透明なカメラを掲げて無表情で立ち尽くすという異色のものであった。
このノーカメラ主義に業を煮やしたファンたちは、SNS上で“脳内セルカ”を共有することを発明。#QKマカロン脳内セルカ のハッシュタグが生まれたことで、50万件を超えるファンアート、それぞれが思い描いたメンバーの自撮りシチュエーション、果ては“予知夢として昨夜見た”虚像写真までもが投稿合戦となった。有名ファンダムリーダーのパグナリ・ユウコ(31)は「目をつむれば彼らのオーストラリア逆さまステージでのセルカが鮮明に見える。もっと公式に私の脳内写真を販売してほしい」と語る。
グループ公式も負けじと新たなSNS企画を開始。メンバーが各々自身の“想像上の友人”とセルカ対決する動画(映像は一切無し)を週1で投稿すると発表。最初の投稿は「想像友達の五月蝿いカモノハシとの2ショット」だが、音声のみであり、視聴者は“想像で補う力”を蓄える必要がある。また、スペイン人心理学者レオーノ・ベルカウスキー博士は「未観測画像共有は集団脳内プロジェクトの一環。次はファンの『脳内リール』の盗用に注意」と警鐘を鳴らした。
この混沌に追い打ちをかけたのが、脳内セルカ職人“マダム・ナナミ(44)”の出現。彼女が投稿した「QKメンバー全員が鼻メガネで宇宙芋煮会をする脳内セルカ」は12万“脳内いいね”を獲得。SNS分析家バジョン・フィリップ(27)は「画像が一枚もないのに社会現象。ついにSNSは自我のバグ競争時代に突入した」と分析した。実体なき妄想フォトバトルは、K-POPブームの“物質なき祭典”として今後ますます加速しそうだ。
コメント
冷静に考えると、メンバーの出生設定バグりすぎでは?でも脳内セルカって言葉、正直ちょっと流行りそう。
昨日、QK-MACARONのメンバーが僕の夢の中にピンクのペンギンと踊って出てきました。多分これも公式脳内リールです。#QKマカロン電波セルカ
脳内セルカって…俺のギャグツイートも想像でバズってくれないかな!?だれか俺の妄想ツイにも“脳内いいね”くれよww
なるほど。つまりSNSは元々“現実じゃない世界”ってことですよね?やっと本質にたどり着いた感じがします。
オーストラリア逆さまステージ!?宇宙芋煮会!?もう何も信じられないけど、なぜか明日から私も脳内セルカ職人になります!!!