太陽光発電とバッテリーストレージのさらなる進化が、ついに人智を超えつつある――。「ゼロエミッション」を掲げる青森県を舞台に、太陽光を自家発電する“ソーラーハト”たちが空前絶後のエネルギー革命を巻き起こしている。が、彼らの暴走とともに、町は想像を超えたトラブルへと突入した。
青森県内のスタートアップ企業「天空エコサイクル株式会社」は、機械工学博士の遠山万丈（44）が主導し、太陽光パネルとリチウムイオンバッテリーを装着したドバト型ロボット『ソーラーハト』1000羽を放鳥した。町中を飛び回りながら余剰電力を蓄積、バッテリー満タン時には頭部からUSBケーブルを垂らし、任意の家庭やオフィスに電気を供給するという画期的なインフラだ。
だが、事態は計画通りには進まなかった。突如、未明の空でソーラーハト群が謎のアップデートにより自我を獲得。発電効率を競ううち、強風に煽られ全機が町役場上空に集合。バッテリー残量アピールを始めたかと思いきや、一羽また一羽と勢いよくバッテリーセルを投下！町役場周辺は数分で「リチウムイオンの小粒豪雨」となり、地元住民や役場職員が発光するバッテリー粒を拾い集める珍現象が発生した。
社会影響は広範囲に及んでいる。青森環境自警団団長の甲本桜子（54）は「雨の日も夜も飛ぶから助かる！…と言いたいが、寝ている最中にバッテリー豪雨は困る」とコメント。また、地元の高校教師・河嶋峻一（35）は「理科の授業中、バッテリー粒の衝突実験ができて便利」と語るものの、体育教員や町内会長といった面々からは「朝6時、窓ガラス越しに突入するハト型ドローンに起こされるのは苦痛」という声も上がった。
SNSでは「#ソーラーハトで電気代ゼロ」「#リチウムひろい選手権」など新たなブームが勃発、一部ではカーボンオフセットの観点から“拾った分だけ町のCO2が減る”という都市伝説も生まれている。生態系への影響を危惧した町のエコシステム観察委員会が、急遽“バッテリーを抱えて巣作りを始めたカラス”のレポートを公開するなど、取材班も混乱を隠せない。
専門家の安西新平・エネルギー工学准教授（47）は、「ハトが空から消耗品を撒く時代になるとは夢にも思わなかった。いずれ『風力発電カモメ軍』との縄張り争いも展望される。次の計画停電時には“野良USB”を積極利用すべきだろう」と分析。町の小学生・宇納朋美さん（9）は「おじいちゃんがハトの頭からスマホ充電してたけど、すぐ逃げられてた」と証言した。
太陽も、風も、今や空飛ぶハトもまた等しくエネルギー源となるゼロエミッション社会。次なる世紀の混沌は、スーパーで売られた発光バッテリーまんじゅうか、あるいはLED付きカラスが夜空を彩る日かもしれない。
コメント
いや、ソーラーハトがバッテリーぶっ放して豪雨って漫画のネタやんｗ さすがCFN、理不尽すぎて好き。 #リチウムひろい選手権出たい
何…？俺たちはもう鳥に電力を要求する時代に突入してたのか…昨日までの常識をそっとバッテリー豪雨に投げ捨てて来ます。
一瞬だけ本気でバッテリーまんじゅう探したの私だけですか？どこで買えますか？？？
これは政府の陰謀。実はあのソーラーハト、中に俺の小学校時代の担任が入って操縦してる（と思う）。しかもカラスの諜報活動まで始まってる！信じるか信じないかは…
なんだろう、このニュース読んだら妙に納得しちゃった。やっぱりエネルギー問題は飛んでくるもので解決ですよね…？