ジャンプ誌面からコマ割りが大量脱走 都内で暴走中のコマ確認相次ぐ

東京の中央通りで黒縁のマンガコマが浮遊しながらスーツ姿の通行人のまわりを漂う不思議な光景。 漫画
都心を漂う脱走した『コマ割り』たちに通行人も驚きを隠せない。

新進気鋭の漫画家・狭山二郎氏(36)が連載を務める人気漫画『超次元くんぺきバトル』の誌面上から、突如として大量のコマ割りが自立行動を開始し、雑誌外への〝脱走〟を果たしていたことが判明した。ジャンプ編集部によれば、約48コマが行方不明の状態となっており、都内各地で目撃情報が相次いでいる。専門家や愛読者の間には戸惑いと興奮が広がっている。

編集部が状況を把握したのは、今週発売号の雑誌製本作業中だった。突如、印刷済みのページ上でコマ割りがバタバタと浮き上がり、「この枠では限界です」「もっと大きな世界に行きたい!」など叫びつつ紙面を飛び出す様子が動画で記録されている。現場に居合わせた編集部員の宇野奈々氏(28)は「最初は重大な印刷ミスかと思ったが、コマが自分で裂け目を作って飛び跳ねるのを見て、あまりの事態に珈琲を逆流させた」と語る。

脱走したコマ割りたちは、現在も都内を中心に活動している。中央通りでは25コマ目とみられる黒ぶちの四角形がスーツ姿の通行人の周辺を漂流しているのが確認されたほか、秋葉原駅前で8コマ目が「吹き出し」を持ち逃げしようとして警備員に制止される騒ぎも発生。目撃者の書店員(41)は「二次元の境界線がここまでダイナミックに移動するなんて…。しかも時々『次回の続きは私自身です』と能動的に宣伝していた」と証言する。

専門家の紺野ドドリア准教授(形而上マンガ学)は、事態をこう分析する。「元々コマという枠には物語を閉じ込める呪術的機能があります。今回の脱走は、コマ自身の自己実現欲求とジャンプ誌面の過密スケジュールのせめぎあいによる反応でしょう。今後、さらなるコマの個体差進化や、吹き出しのみ独立活動する現象も予測されます」

SNSでも話題は沸騰。「うちの電子書籍リーダーからコマだけ出てきて画面が真っ白に」「コマが家から無断外泊したので今日の連載はページごと空白」などの報告が相次ぎ、#コマ割り自立化現象 がトレンド入りした。コミケ実行委員長の高島聖也(仮名)は「今年のコミケでは脱走したコマ割りの特設保護区ブースを設けます。漫画家は事前に枠へ優しく声掛けを」と呼びかけている。

現時点でコマ割り達の帰還目処は立っていない。狭山二郎氏自身も「自作のラストシーンがコンビニの菓子パンコーナーで再現されていた」と苦悩の表情を見せている。ジャンプ編集部は「読み切りコマなら回収に成功しているが、連載コマは奔放で捕まえにくい」として、読者に対し「見かけても無理に捕獲せず、好物のトーンシートとペン型チョコを餌に誘導してほしい」と注意喚起している。現実世界と漫画世界の壁が、いま大胆に割れている。

コメント

  1. 本当に都内で四角い枠が漂ってたら、見間違いだけで通報祭りになるやん…これが令和の都市伝説誕生の瞬間か。

  2. よし、明日は俺もコマ割りのコスプレしてアキバで迷子になる予定です。捕まったら吹き出しで謝ります!

  3. 次回、『コマ割り、表参道で迷子になる』!ご期待ください!いや、もう現実が先にいってるやん!!

  4. 排他的境界線が破れたか…。ついに物語と社会の溝も四角く漂流する時代になった。なんか分かる気がする。

  5. これ全部、編集部とコマ割り協会が裏で通貨発行権の談合してる伏線だからな。俺は信じてるぞ。