「人手不足はもう怖くない」――そう豪語するのは、株式会社天下無双の人事部長・大豆本秀郎(49)。いま全国のあらゆる業種で、“カブトガニ型天ぷら”の大量雇用が経済界を賑わせている。人口減少のさなか、人類の雇用リソースが枯渇した結果、ついに天ぷらまでもが働く時代へ突入した。
カブトガニ型天ぷらの登場は、あるリモートワーク専門派遣会社「ヒューマンパオーン」が、会議中に卓上から逃げ出した天ぷらを再雇用したのが発端とされる。以降、天ぷら職人資格を持った甲殻類たちが履歴書を書き始め、派遣市場へ雪崩れ込んだ。大豆本氏は「彼らは有給をあまり欲しがらず、油が多くても問題ありません」とメリットを強調する。なおカブトガニ型は“書類選考でなぜかいつも高評価”を得ているとのこと。
雇用契約書へのサインは、衣をまとった鋏脚でペンを握る“天ぷらペン持ち”が主流となりつつある。東京都内のIT企業オフィスでは、カブトガニ型天ぷら(32)を含む“フリッター職員”が、AIよりも高速でエクセルマクロを組む様子が目撃されている。派遣元のエージェント、福福甘丸(41)は「カブトガニ型天ぷらはDXとの親和性が異様に高い。足が8本あることでショートカットキー同時押しが得意です」と分析、一部では「甲殻類雇用DX」を新たなバズワードに据える動きも加速している。
一方、現場では珍現象も多発。「昼休みに自分で自分を食べ始めてしまう」「油差し場から離れたがらない」など、カブトガニ天ぷらならではの“自主性”が企業文化に波紋を呼ぶ。ただし雇用された天ぷらたちは一様にボーナスに興味がなく、報酬代わりに“新鮮なレモン汁”を要求する傾向が強い。某人材派遣大手によると、既にカブトガニ型天ぷらのボーナス支給方法を議論する専門会議が8時間ぶっ通しで続く異常事態も発生した。
SNSでも賛否の声は激しい。「天ぷら型社員が人間枠と競合している」「ジェンダーギャップの調査対象を広げざるをえない」との社会学者コメントや、「リモート会議で黙っていてくれるから助かる」「オフィスで突然油が跳ねる現象、見飽きた」など多様な声が溢れる。今や天ぷら雇用専用の就活イベント『甲殻類キャリアEXPO』が開催されるまでに社会現象化。「人手不足」を克服しすぎた経済界は、次は何を衣に包むつもりなのか、その答えが全国のフリッター社員食堂にて揚がりつつある。
コメント
いや、天ぷらが書類選考で高評価って、面接官なに見てるんだよw てかエクセルマクロ組めるなら俺より優秀…本格的に雇用の危機だな。
だから言っただろ…奴ら(天ぷら)は昔からあらゆる企業を狙っていたんだ。衣の下に秘密がある。ボーナス=レモン汁という合図、これは始まりに過ぎない…!
オフィスにカブトガニ天ぷら32歳いたら毎日お弁当我慢できん自信あるわ!!昼休みに自分食べちゃう自主性、ちょっと見習いたい…w
あー、やっぱりDX時代ってこうなるよね。甲殻類は8本足あるしショトカ最強だもんな〜納得しかない。で、次はエビチリ型ですか?笑
甲殻類キャリアEXPO行きたすぎて履歴書に『衣厚め』って嘘書いちゃいそう。俺も人間やめてフリッター社員になりたい…!油跳ねるけどw