突如発表された政府の新財政政策“ブーメラン・タクス”。これにより全国では、所得税が消費税になり、消費税が所得税になるという、前代未聞の現象が発生している。“財布の中の現金がどんどん回転し、止まらない”と経済混乱が広がっている。
新政策は「税の流動性を最大化する」として財政政策担当大臣・曲矢輪大蔵(57)が強硬に推進。内容を簡単に説明すると、給与を受け取るごとに発生していた所得税が、自動的に全ての消費活動に上乗せされ、その上乗せ分が次の給与計算時に返金される。さらに、その返金分にも再び消費税が課せられ、また所得税化して返ってくるという仕組みだ。いわば税金が“永遠の回転ドア”となり、国民の財布が終わりなき現金往復運動を始めた、と有識者の武装会計士・塔根止利(44)は分析する。
初日、都内の大型ショッピングモールでは、買い物客・幌野歩夢(28)がレジ前で突如「うちの所得税がまた戻ってきました!そして消費税にもなった!」と叫び、周囲の客たちも次々に同様の現象を体験。「財布がパンパンにふくらみ、次の瞬間ペラペラに薄くなった」と語る会社員も現れ、その様子はSNSで「♯マイ財布ジェットコースター」として急速拡散した。
政府は「景気刺激には絶大な効果」と主張するが、経済学界では混乱が広がっている。「理論上、財布の現金総量はシュレディンガー状態になり、手を突っ込んだ瞬間に税率の実態が決まる」とする仮説を山外大学の虚構経済学部・夢幻田絶(37)が発表。巷では“財布シュレディンガー革命”という新語も登場した。金融機関では、ATMの画面に「あなたの税金は現在どちらですか?」の三択が表示され、利用者に小一時間の深い思索を促している。
国民の声も沸騰状態だ。主婦(39)・汽谷むく子さんは「支払い時に財布の現金が逆流し、レジの人と現金を押し合いへし合いする羽目に」と困惑。学生(20)・茎田造幣さんは「新政策で毎秒、所得と消費を行ったり来たりしている気がする。もはや自分が何者か分からない」とSNSに投稿している。一方、謎のベンチャー企業“ブーメランペイ”(代表・戻戸弾松)は、無限ループ課金システムの特許取得を申請中だ。
財務省は今後、税が回転し過ぎて現実世界と逆位相に突入した場合、「国民全員を確率的な税人格」として認定する新方針を示唆。こうした荒唐無稽な政策について、民間からは「もうすぐ預金残高が自己主張を始めそう」「財布に指を入れるたびにIQが3ずつ下がる」との厳しい批判も噴出しており、今後の動向に世界中の数学者と漫才師が熱い視線を注いでいる。
コメント
いやこれ、税金のアルゴリズム最新アプデですか?課金ゲーかよ!もはや日本の財布は量子状態w #財布シュレディンガー
今夜、俺の貯金通帳がうっすら光っている…あれが逆位相の始まりか……やがて残高は“サラダ”になる…!
冷静に考えて、これ実質ただの現金バケツリレーでは。誰が得してんだ?次の特集:『私の税人格、今日も未確定』に期待。
うちのATM、三択出た瞬間エラー音鳴ってからバナナ一本吐き出してきたんだけど、これが新時代のお金ってやつ?理解した。
あ〜なるほど、税金も結局は観測者問題なんですね。財布に手を入れる行為そのものが世界を決定する。わかる(気がする)