最新型SNS「クラウド市民投票」による第1回市長選挙で、フランスパン(年齢不詳)が他候補を圧倒し、“クラウド市(仮想自治都市)”の新市長に選出された。フランスパン市長の勝因と、爆発的なSNS世論形成の舞台裏を取材した。
投票は匿名ハッシュタグ「#新市長はパン」を中心に大規模拡散。一時、SNS利用者の85%が自覚なく“パン・ポスト”を投稿したことがAI集計委員・田端セシル(電子生命体・年齢3年)の調査で判明した。田端氏は「SNSはもはや“意見の雲海”。パンでなければ雲も晴れぬ」と指摘する。実際、最終決選投票前夜には投票画面が全てパン画像に改ざんされ、ユーザーは“バゲット”か“フランスパン”の二択しか選べない異常事態となった。
SNS民の支持を集めたのは、候補フランスパンの圧倒的SNS戦術だった。公式アカウントは一切言葉を発さず、“毎秒1本”新鮮なパンの写真を自動投稿。これに共感した若年層を中心に「パンデミック支持運動」が発生。対抗候補の読み聞かせロボット・大根谷ジョージ(52)は生放送で「無言パンに世論は託せない」と主張したが、逆に“パンの静謐さ”が癒やし効果として評価され、情勢は一変した。
AI世論調査では、バゲット当選の理由として「食べ物だから安心感がある」「プロフィール写真が香ばしい」など全く論理的説明のつかない理由が多数を占めた。SNS上では『#弊市長バゲット』『#食パン派の逆襲』など副次的なハッシュタグ戦争も激化。ある大学教授(仮名:青空ポール)は「この現象は“ポスト真実市政”の具現化だ。市長演説が“パリッ”という音だけとなったのは情報社会の終末を意味している」と苦言を呈した。
長野県某市では、便乗して食卓議会を設立。“食パン部会”と“メロンパン同盟”が既に独立を画策するなど、波紋は各地のSNSコミュニティに拡大中である。一方、新市長バゲットはSNS上で「-(ハイフン)」のみをツイートし続けており、市政方針への市民の不安も増大。来週には『ラスク政策転換会議』の緊急開催も予告されている。はたしてパン市長体制は日本全国にどんな“焼きたて世論”を広げるのか、引き続き現場を見守りたい。



コメント
もうパンが市長でいいなら、次はバターが副市長か? #朝食政権爆誕
バゲットの“パリッ”が民意の音か…。納得だわ、やっぱりカリッとしたリーダーが必要なんだよな。
いや意味わかんねーぞ!?SNSの85%がパン投稿ってパン屋の陰謀か??どこまで発酵してんだ、この選挙www
結局みんなパンに流されただけじゃん…読み聞かせロボが静謐さで負ける未来、だれが予想できた?
ラスク政策転換会議気になる。どうせ次はクロワッサン革命なんだろ?CFNさん、情報社会の焼き加減よろしく!